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京都の夏はアツかった~問題別第5分科会「教育実践記録を『読む』」に参加して~(今田) [通信原稿]

 京都滞在17時間という弾丸ツアーであったが、行って良かったと素直に思えた。
 
 8月4日(日)21時に京都駅に到着し、共同報告者の白石先生、分科会司会の久田先生と翌日の進め方を打ち合わせた。すでに大会2日間を過ごし、夜の全生研とのコラボ企画帰りのお二人は饒舌で、熱く知的な話が、打ち合わせをした喫茶店の閉店時間22時まで繰り広げられた。その間あっという間。その話を聞いているだけで知的好奇心がくすぐられてワクワクした。お二人はまだまだいくらでもしゃべれそうな様子だったが、翌日に備えてそこで解散。
 
 翌日8時に会場入りすると、スタッフの打ち合わせ中。今回は学生スタッフが約40名集まり、202人の参加者のうち、20代以下の参加者が約60名だったとか。それだけでもエネルギーを感じた。

 第5分科会の参加者は我々3人以外は12人。4人ずつの3班に分けての班討議が行われた。
 焦点は、私の実践に対する白石先生の分析が妥当かどうか。

Q主人公は誰か
 
 白石先生はN先生や私など、「追い込まれている教師(たち)」とされたが、私とクラスメイトとの間で苦悩する学級委員長のH男や、「謝っても何もならん。」とHRの問題点をズバッと付いたA子なども主人公になりうるのではないか、という意見が出た。
 確かにその通りで、私も実践を書くときに誰を主人公にしようか迷い(A子にしようかとも思ったが)、決め切れずにただ事件を時系列に書いただけになってしまった。実践記録には書いていないA子やH男が抱えているものを最後の感想で私が述べると、白石先生は「え~、全然知らなかった。分析で聞きこんでいく中でこういうことが出てくるのが面白いんです。」と結ばれた。私も、記録に書いていなかったことが引き出されて(聞いてもらえて)嬉しかった。

Qクライマックスはどこか
 
 白石先生は「(実践記録を)物語として読むべき」と言われた。(常にそう読むべきかという意見は出たが) 物語には山場があり、クライマックスがある。ならば私の実践でのそれはどこなのか。白石先生は、私が生徒の不満の声に気付いた時(こと)とされ私もその気でいたが、大阪の藤田さんは「H男とS男が私に相談に来た場面」であり、「この事件(英語事件も遅刻事件も)は何も決着していない。すなわち生徒の成長のチャンスをうやむやに終わらせてしまい、この実践は失敗である。」というようなことを言われた。

 この発言にも納得。なぜなら、私自身、英語事件や遅刻事件がうまく解決できたとは思えず、これをどう解決すればよかったのかを分析してほしくてこの実践記録を書いたからだ。
 他にも、「これはHR討議ではない」や、最後に書いたU子の「そんなこと考える余裕がないです。今の自分のことで精一杯です。」の発言を「自分のことで精一杯で余裕がないから周りを見ないようにしている、その場しのぎで生きているから先の見通しを立てられず同じ失敗を繰り返すんだ」と私が受け止めたことを、「これではこの先発展がない。(残念)」というような指摘(U子の勇気ある発言をもっと取り上げて議論の契機にするべきという指摘)もあり、「さすが全国」と胸がすく思いだった。なぜなら、自分が気付かなかった(気づけなった)新たな視点に出会えて嬉しかったからである。

 これが全国大会に参加する醍醐味であろう。全日程参加できずに、本当に残念であった。

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