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大阪高生研「早蕨」2月号【実践報告】「先生に教えたろ、LINE」(上) [通信原稿]

大阪高生研・佐藤功さんより

1.「LINEの台頭・・・」大学生・Tくんが言ってました。

「『みなさん、Lineに関しては否定的 なのかな』と少し感じました。( という か、「Line賛成!」という方がほとんどいなかったような…。)また、参加されていたみなさんがおどろいておられたことも、『正直、普通じゃないかな…。なにが不思議なんだろう …。』と思ってしまいました」

 大阪高生研10月例会「コミュニケーションの“リアル”~LINE,SNSの世界と若者~」で、大学生・Tくんが言ってたことばです。

 ここ数年、前の学校でも今の学校でも、見事なまでに高校1年の1学期にケータイやブログ、ツイッターなどを舞台とした“事件”が必ず起こってる。
 それも、「それっていじめや」と迫る教師に対し、生徒は、「これぐらい他にもみんなやってるし」と、意識の差が大きい。そのうえ、「被害者」とされた生徒の親は、「しっかり学校で指導して」と言い、一方、「加害者」とされた生徒の親は、「ウチの子どもが悪いと決めつけないで」。

 加えて、昨今ちまたでやたらと悪名高いLINEが出てきたぞ。
「情報化社会」の単元でリテラシーを扱うけど、通り一遍の「危ないよ」なんか生徒に入るのか。
「いまの高校生はケータイ買ったときからLINEがある世代なんやで」

 今年高一のウチの次男も、そう口走ってはスマホ片手にトイレにこもる毎日。
 はてさて。
 今だにケータイさえ持ってないぼくに、これらSNSを有効に語ることができるんだろうか。

2.座右の銘は、「わからんときは生徒にきけ」

そうだ。
「わからんときは生徒にきけ」だった。
 こうして、LINEについてまったくの素人のぼくだからこそできる授業――「先生に教えたろ」企画を思いつく。目の前の「LINE使いの専門家」たちがぼく相手に「授業をする」というのはどうだろう。

1年生現代社会・「情報化社会」の単元で

(1)まずは4人組でテーマ選び
 まったく無作為で4人班をつくります。
 男女比も関係なし。「現社の時間だけやからガマンしてな」でスタート。班ごとにテーマを決定します。

(2)生徒が選んだテーマは、以下でした。

・メールとLINEはこう違う
・ここがウザイここがめんどクサイぞ、LINE
・「既読」について
・LINEいじめってこんなもの
・このクラスの「LINE」現状分析
・LINEなければ明日はどうなる?
・10年後、こうなってると思うLINE
・ LINEのここがめんどクサイ
・LINEのエエとここんなこと
・こんなルールがあればみんながハッピー

(3)「ルール」は以下。

・1班3~5分。「資料プリント」を1枚作成。全員が何かひと言以上しゃべる。
・「プレゼン」ではなく、あくまでサトウや大人がわかるような「授業」をしてください。
・聞く者は「授業してくれた班へ」カードをコトバで書いて該当班に授業後手渡し。
・各班の発表に対して、ゲストの方(※次回詳述)1人と指定担当班(1つ)から1つずつ質問。責任を持って答えてください。

 さあ、文字どおりわからんときは生徒に。彼らどんな「授業」をしてくれるのか。次号に続きます。
  
(佐藤功。「早蕨」2月号。購読申し込みは、左記、大阪高生研ブログ「メール送信」へ)

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